何事にもお作法が重要なように、TOEICの学習にも定石の勉強方法があります。
しかし自分の独自の勉強法を取り入れている人のなんて多いこと・・・。
TOEICは研究しつくされており、ある程度のスコアまでであれば戦略とテクニックがあれば余裕でカバーできてしまうのが実態です。
今回はちょっと残念な人の勉強法を紹介したいと思います。
目次
- 試験の申し込みを先延ばしにする
- 参考書をたくさん買う
- 答え合わせだけして満足する
- 単語を紙に書いて覚えようとする
- 1年以上のスパンで計画を立てる
- 洋書や海外ドラマに逃げる
- 問題集を解かない
- 時間を計らない
- 音声を聞かない
- 人のアドバイスを聞かない
試験の申し込みを先延ばしにする
TOEICは年間で10回の試験があります。2月と8月は開催されず、それ以外の月で開催されます。ほぼ毎月あるといってもよいですね。
TOEICを受験する必要にせまられたとき、あなたはいつ試験を受けますか?
正解は直近の試験を受けるべきです。
初心者でよくあるのが、まだ準備ができていないからとか、今回は仕事で忙しいから、という理由をつけて試験申し込みを先延ばしにしてしまうことです。
受ける必要に迫られたとき、まずは躊躇せずに申込しましょう。そこからスタートです。人間は損得で動く生き物なので、お金を払うという行為をすることで、強制的に「やらなくちゃ」という意識に切り替わります。
参考書をたくさん買う
書店に行くとこれでもかとTOEICの本が並んでいます。
本当にそれだけの冊数必要ですか?という人もかなりいますね。
TOEICの勉強には、参考書は良質なものを少ない冊数で、そして何度も繰り返すということが大鉄則です。
基本の構成としては
- 公式問題集1~2冊
- 単語帳1冊
- 文法問題集1冊
ですね。
あとは、自分の不得意分野に対して調整していくのがよいでしょう。
答え合わせだけして満足する
問題を解いたあと、〇つけだけして満足してしまうことですね。
これは非常にもったいないです。
答え合わせこそ学力が大きく上がるチャンスです。
〇の場合であれば、 なぜそれが〇なのかという根拠を明確にする。
また、不正解の場合はなぜそれを間違えたかを明確にする。
選択肢もすべてに目を通し、1つずつ正解の理由と不正解の理由が説明できるレベルまでになるのが理想的です。
単語を紙に書いて覚えようとする
意外と多いのが単語を紙に書いて覚えようとすることです。
これは地味に時間がかかるのと、時間をかけた割には記憶の定着率が悪いです。
厄介なことに、紙に書いたという満足感だけで勉強した気になってしまうことです。
TOEICはリスニングとリーディングの試験のため、スペリングを試されることはありません。極端な話、単語は書けなくても問題ありません。
それよりも何度も繰り返して声に出して覚えるのが一番効率的です。
1年以上のスパンで計画を立てる
あなたのTOEIC目標スコアはいくつですか?
990点?900点?もちろんそのような人たちであれば長期戦も覚悟しなければなりません。
ただ、大多数の人は600点~800点程度のスコアがあれば問題ないはずです。
スタートが300点だったとしても600点まであげるのに半年もあれば十分です。
1年以上の計画はTOEICにとっては長すぎるので、3カ月、6カ月、10カ月あたりのスパンで計画を立てるようにしましょう。
洋書や海外ドラマに逃げる
リーディングやリスニングの勉強のために洋書を読んだり海外ドラマをみてリスニングの勉強をしてしまうことです。
気分転換のために見る分には構いませんが、TOEICの勉強の一環として取り入れることめちゃくちゃ効率が悪いです。
TOEIC900点レベル以上の人でも洋書や海外ドラマには苦戦するのに、ましてや初級中級レベルの人には効果が無いので我慢しましょう。
問題集を解かない
公式問題集は最低でも1度は解いておいたほうがよいでしょう。
時間配分の確認や実力確認のために公式問題集は必須のアイテムです。
実力があらわになってしまうことを恐れてしまうことも分かりますが、問題集を解く解かないで本試験の結果に大きな差がついてきます。
是非1度は解くようにしましょう。
時間を計らない
自信がないから練習問題、演習問題を解く際に時間を計らない。そんな人いませんか?
TOEICは時間との闘いです。英語の試験というよりも情報を素早く読み解くスキルが必要な場合もあります。
勉強の際にはストップウォッチや時計を手元に置き、いつも時間を計るクセをつけましょう。
音声を聞かない
語学学習に音声なしの勉強はあり得ません。
必ず音声もセットで勉強するようにしましょう。
たまに参考書で音声なしのものがあったりしますが、ナンセンスです。必ず音声付の教材を買うようにしましょう。
人のアドバイスを聞かない
わが道の勉強法で突き進んでしまう人です。
TOEIC上級者のアドバイスを全く聞かずに自分独自の勉強法でいつまでたってもスコアが伸びない人がいます。(私の担当クラスにも何名か・・・)
素直な心でアドバイスもきちんと受け入れられる人が本当に伸びる人です。