TOEIC初心者、またはスコアが300前後の人がやるべきこと。今回はそれを紹介したいと思います。
英語が苦手で大人になってしまった、勉強法が分からない、周りに聞けばとりあえず公式問題集をやっておけと言われる・・・。そんな経験ありませんか?
私もそうでした。35歳でTOEIC300点という絶望的なスコアから抜け出したのは3つのことに集中したことでした。
目次
【其の壱】単語を覚えよ
初心者にとってまず絶対にやるべきことは単語を覚えることです。単語は長文で学びながら覚えろ、単語帳は邪道というように言われることもありますが単語こそ学習の根幹です。
おそらく単語帳否定派は、昔ながらの単語帳(英単語とそれに対応する日本語の訳が1~2個しかない)に対しての意見なのだと思っています。
最近の単語帳は、例文付き、そして意味も複数、音声付き、そして使い方のコラムといったように充実した内容になっています。
特に例文は、TOEICにそのまま出る形のものがおすすめです。
単語さえ覚えてしまえばある程度のスコアまでは自動的に達成できてしまうものです。
ホリエモンこと堀江貴文氏も東大受験の際には単語だけを丸暗記して見事英語を克服したという逸話もあるくらいです。東大に行けるほどの地頭のよさもあったかもしれませんがあながち間違っていはいないと思います。
単語を覚えると文法が少し怪しかったとしても意味を並べていけばなんとなく何をいっているかは分かってしまいます。ということでまずは英単語を覚えることに集中しましょう。英単語は金のフレーズシリーズを使うことをおすすめします。
おすすめの単語集は以下の記事にまとめていますので参考にしてください。
【其の弐】文法は基礎だけマスター
次に必要な内容は、英文法の勉強です。英文法と聞くと拒絶反応を起こしてしまう方もいるかもしれません。
しかし安心してください。TOEICで必要な文法事項はそこまで多くありません。
大学受験と比べると圧倒的に少ない分量の学習だけで済みます。
そもそもTOEICで出される文章は、日常とビジネスシーンの内容のみなので複雑な文法を使ってわざと分かりにくくする必要性はありません。
大学受験の場合は受験生を振るい落とすためにあえて重箱の隅をつつくような問題が出されるのです。
TOEICは選抜試験ではありませんので、ビジネスで求められる能力が素直に求められるだけです。なのでその点心配不要です。
単語の勉強をした後は、その単語を「英語のルール」に従って組み合わせていく必要があります。そのルールというのが「英文法」です。
「英文法」という言葉自体がちょっと古臭く、苦手意識を持たせてしまう原因なのではないかと思っています。英語の組み立て方や英語の取り扱い説明書、英語のルール、といった表現にしたほうがしっくりくるかもしれません。
少し長くなりましたが、TOEICで出題される英文法のルールは決められていますので基礎レベルさえマスターしてしまえばあとはその応用で解くことができます。
英文法の学び方については以下の記事を参考にしてください。
本当に英語が苦手でどうしようもないという人は中学レベルの英文法から始めることを強くおすすめします。中学英語だからといって甘く見てはいけません。英会話をやるようになれば分かりますが、日常の会話やビジネス会話は中学レベルの英文法を一通りマスターしてしまえばほぼ困ることはないほど、重要な内容が含まれているのです。
【其の参】リスニングはPart2だけを徹底的に聞き込め
単語と文法を終えたら、次はリスニングです。リスニングは、英語の音に慣れることをまずは徹底してください。
その為の特訓に一番適しているのがPart2の学習です。
Part2は1対1の会話で、10センテンス前後の質問文に対して応答者が答えるといった形式の問題になります。
情報が短い分、完璧に聞きとることができないと失点につながってしまいます。
TOEICのパートの中でも一番集中力を必要とするパートといっても過言ではありません。
このパートでしっかりと聞く「精聴力」を身につけてしまえば、あとのPart3とPart4は文章が長くなるだけですので、いかに情報を拾うかというところのテクニックに注力すればある程度の点数を稼ぐことになります。
逆にPart2があやふやなまま長文を聴き取ることはできませんので、短い文章で練習をすることを心がけましょう。
Part2の勉強の仕方としては、まずは音声を聞きながら書き取るといった「ディクテーション」がおすすめです。
ディクテーションをすることで、自分が聞き取れなかった箇所が明確に分かるので、あとは聞き取れなかった部分を何度も聴いてマスターするという訓練を積むことで理解ができるようになってきます。根気は必要ですが後々必ず役に立ちますので辛抱して学びましょう。
Part2のおすすめの参考書・勉強法は以下にまとめています。
問題集はやらなくてもよい
上記にあげた単語・文法・リスニングの3つさえマスターすればTOEICで600点を超えることは可能です。場合によっては700点以上も狙える人もいるでしょう。
では、最後に本番形式と同様のトレーニングをすべきかどうかというところになります。お馴染みのTOEIC公式問題集をやるか否かの選択が迫られる時です。
結論としましては、必ずやらないといけないわけではありません。
公式問題集を解くためには2時間の時間の確保と、集中できる環境が必要です。
勉強に慣れた人であればやったほうがよいですが、勉強に慣れていないかつ英語が苦手な人が自宅で2時間も集中してトレーニングするほうが無謀とも言えます。
力試しをしたいのであれば是非やったほうがいいですが、下手に手を出してやる気が喪失されるくらいであれば、全く手つかずで本番に臨むのはありなのかなと個人的には思っています。
一度本番を受けてしまえば手筈は分かるはずのなので、そのあとに公式問題集をやるのでも全然問題ないと思います。
※すぐに結果(高スコア)が必要という方であれば、問題集は解いておいたほうが無難でしょう。
まとめ
最後になりました。初心者ほどいろいろな情報が入ってきて何をやったよいか混乱してしまうと思います。
あれもこれも手を出す前に、本記事であげた3つの勉強法を継続していくことで中級者レベルまでは到達することができます。
まずは地道にコツコツと勉強を続ける習慣をつけたうえで、勉強のバリエーションを増やしていきましょう。
中級レベルになればTOEICの勉強が楽しくなり、ゲーム感覚でスコアを伸ばす快感を得られると思います。最初が肝心!!