TOEICの勉強をする上で、個人的には一番大事にしてほしいと思うこと。
それは「文法をしっかりと学ぶこと」です。
TOEICには、Part5の文法パートはあるものの、いわゆる言語としての英語の中の英文法の中のほんの一部分しか取り扱われていません。
時制や冠詞といった、解釈によってはとらえられ方が何通りもあるような問題はTOEICには出題されないという傾向があります。
▼TOEIC Part5については以下の記事に書いています。
しかし、TOEIC Part5の文法問題として出題されないというだけであり、それ以外のパートの問題文には時制や冠詞は普通に出てきます。
ここは勘違いしてほしくないところです。
特に時制表現は、Part7の解答の根拠になったりするので、正確に把握しておかなければならない分野でもあります。
少しでも分からない英文が出てくれば調べる癖をつけておくことが英語上達のポイントです。そのためにも、手元には厚めの英文法書を必ず1冊は置いておくことをおすすめしています。
今回はTOEICでも使えるおすすめの英文法書を紹介したいと思います。
目次
- 一億人の英文法
- 表現のためのロイヤル英文法
- ロイヤル英文法
- 英文法解説
- 総合英語Forest
- キク英文法
- English Grammar in Use
- マーフィーのケンブリッジ英文法
- 英文法総覧
- 現代英文法講義
一億人の英文法

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 68回
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NHKラジオ講座でもおなじみの大西先生の著作です。
日本人が誤りやすい文法事項をネイティブの感覚で解説しています。
図解が非常に多く、また大西先生のおちゃめな解説がおもしろいため、「英文法書」という固い概念を覆した名著です。
本自体は分厚いですが、1週間あれば通読できてしまいますので英文法を一通り学習したい人には是非ともおすすめの1冊です。
表現のためのロイヤル英文法
ロイヤル英文法は高校指定の英文法書として使ったことが多いのではないでしょうか。
こちらは、 ロイヤル英文法を現代ビジネスの情勢を織り交ぜて編集された、まさにTOEICにうってつけの1冊となっています。
メールの書き方やレターの書き方といったまさにビジネスで必要なトピックもあるので非常にお世話になりました。
また、別冊の例文集が秀逸です。日本人が誤りやすい英文、そしてネイティブがよく使う英文を300個に凝縮してCDもついているため、これだけマスターすれば英会話力もぐんとアップします。これが欲しいがために表現のための実戦ロイヤル英文法を買う人もいるくらいだとか。
ロイヤル英文法

- 作者: 綿貫陽,須貝猛敏,宮川幸久,高松尚弘
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2000/11/11
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 85回
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青本とも呼ばれるロイヤル英文法です。高校時代に使った人もいるのではないでしょうか。いわゆる硬派な英文法書ですので、TOEICや大学受験の用途で使うのであればこれ1冊あれば事足りるでしょう。
通読するというよりは分からない部分を索引で調べながら読むといった使い方になると思います。
英文法解説
こちらは古典的名著となりつつある英文法解説です。英語を教える立場の人(先生、講師)に人気の本ですね。
ロイヤル英文法よりも、より詳しく解説されています。
英文法の解説はもちろんのことですが、引用例文が豊富に掲載されているのでネイティブがどのように英語を使っているのかをしっかりと理解することができます。
総合英語Forest
こちらも高校の副教材として使われた方も多いのではないでしょうか。
文体も高校生向けのコンセプト?ということもあり、色使いや図を多用しています。
中学英文法を一通り学んだことがあれば、通読できるレベルですので1度全体を読んで概要をつかんでおくと理解が進みます。
キク英文法
厳密には英文法書とは異なるかもしれませんが、コンパクトながらも必要な文法事項はすべて詰まった参考書です。
英語インフルエンサーとして有名なatsuさんが紹介したことにより爆発的なヒットになっていますね。最近では書店でも品切れとなっていることがありますのでご注意を。
音声付きということが他の文法書より優れいてるところでもありますね。
English Grammar in Use
全世界で一番売れている文法書といえばこちら。名著として名高いEnglish Grammar in Useです。
全編英語で書かれておりますが、中学レベルの英語力があれば読めるようになっています。見開き2ページで1レッスンという構成になっているので、計画的に勉強をすすめることができます。
英語は英語で学ぶのが一番という話は本当ですね。日本語では伝わりにくい細かいニュアンスもしっかり理解できます。
マーフィーのケンブリッジ英文法

マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)第3版 (Basic Grammar in Use)
- 作者: Raymond Murphy,William R. Smalzer (執筆協力),渡辺雅仁(翻訳),田島祐規子(翻訳),William R. Smalzer (執筆協力);渡辺雅仁(翻訳);田島祐規子(翻訳)
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2016/10/01
- メディア: ペーパーバック
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ケンブリッジ英文法の日本語訳版です。全編英語は敷居が高いと考えている方は是非こちらを試してみては。
中級編もありますが、TOEIC対策であればこちらの初級編でも充分通用します。
英文法総覧
初版が1982年、その後1996年に全面改訂された古典的名著です。
表紙からして印象を受けますが、中身は読者を思いやる温かみのある文体で非常に読みやすいです。
索引も細かく分類されており、目的のページもすぐに見つけることができます。
英文法解説に載っていないようなことでもこちらの英文法総覧では掲載されています。
もっと本格的に英語を学びたいという上級者向けにおすすめの文法書です。
現代英文法講義
英文法解説でもロイヤル英文法でも、 英文法総覧でも解決できないことをこの本はいともたやすく解決してくれます。
現代日本の中で最高峰と位置付けられる文法書と断言できるでしょう。
大学の専門課程はもちろんのこと、TOEIC満点、英検1級といった難度の高い資格にも対応しているため、手元に置いておけばどんなときでも助け舟となってくれることは間違いないでしょう。