TOEICを受けることによってもたらされるメリットは、何も転職や昇進試験で有利に立つことだけではありません。
私もTOEICを初めて受けたのは35歳になってからで、大学卒業後からいまの会社に転職するまでの13年間程は英語とは全く無縁の生活を送っていました。
まともに勉強して受けた資格といえば日商簿記の3級のみ。
そんな私が、TOEIC300点台からTOEIC950点まで半年で達成したことによって自分でもやればできるんだと凄い感動したことを今でも覚えています。
単に点が取れるようになったことだけではなく、明らかに自分の能力が研ぎ澄まされた感覚を実感するようになりました。
今回は、私がTOEICを受け続けて感じた効果を紹介したいと思います。
目次
集中力が身につく
一番実感したのはこの効果です。相当集中力がついたことを実感しています。
理由としてはTOEICの試験時間が2時間の長丁場の試験だからです。
2時間まるまるみっちりと集中する機会なんていうものは資格試験の、それも難易度が高いジャンルのものをやらない限りはなかなか遭遇する機会はありません。
しかもTOEICのいやらしい?ところは、2時間かけてもすべて終わらない可能性があるということです。
前半のリスニング試験はテープの音声の通りに進んでいくので出来不出来にかかわらずみんな平等できっちり終わります。
しかし後半のリーディングは自分で時間配分を自由に決めることができるのですが、最後のパート(Part7の長文読解)の最後の問題までたどり着くことは至難の業です。
2時間集中していても最後まで終わる可能性が極めて低いTOEIC。結構鬼畜ですね。
終わるかもわからない試験を2時間全力をかけて取り組む。
私はこの苦行ともいえる試験を何度も受けることによって集中力が極限まで研ぎ澄まされたと感じています。
論理的思考が身につく
そもそもは英語は日本語に比べると圧倒的にロジカルに書かれています。パラグラフに1つのトピックしか入れてはいけない、結論は先頭に、といったようにこの点は非常に徹底されています。
英文を読んでいれば自ずとこの構成で自分も読んでいくクセがついていくので、その結果論理的に読んだりする思考力が養われています。
特にPart7の問題ともなれば、前後関係や問題の趣旨にもっとも適したものを選ぶなどもはやちょっとした知能テストでは?と思えるような問題もでてきますが、それも訓練をすれば必ず解けるようになります。
TOEICを勉強することにより論理的思考力も養われていきます。
情報処理能力がアップする
これもPart7を解くことで実感できましたが、大量にある英文の中から瞬時に必要な情報を取り出し、吟味したうえで解答をする「情報処理能力」が非常に向上したと感じました。
特に最後のトリプルパッセージともなると、時間も無い中いかに効率的に必要な部分だけを読み解くという力がスコアに大きくかかわってきます。
これから情報化社会ももっと発展していくことは間違いありませんので、膨大な情報から適切かつ必要な情報だけを取り出す能力というのはより一層重宝されていくことでしょう。TOEICの勉強で是非養いましょう。
継続することの大切さが分かる
これはいわずもがなです。本当に語学学習は継続が重要です。1日10時間勉強するよりも1日1時間を10日間連続して続けたほうが圧倒的に実力がつきます。
一夜漬けは全然役に立ちません。
TOEICは毎回のテストの難易度は常に一定に保たれるように作られているため、いつどこで受けても勉強量が増えていなければ結果はほぼ変わりません。
自分がどれだけやったかが直にスコアに反映されるのです。このフェアさにもTOEICファンが増える魅力の一つになるのでしょうね。
耳がよくなる
身体的に耳がよくなるという訳ではなく、しっかりと耳を立ててきく癖がつくようになったということです。
これはリスニングパートで養われた力です。
リスニングパートの音声は一度きりしか流れません。問題文ももちろん問題冊子に記載されていませんので、本当に一発勝負です。
ちょっとした気のゆるみや、周りの人の堰払いや物音ひとつも気にせずにただ音声を聴き取ることに注力した結果、普段の生活の中でも音を耳をすませてくくクセがつきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。語学学習は脳を活性化させるという話をよく聞きますが、TOEICも例外ではないようです。私の脳年齢も5歳~10歳近くは若返ったと感じています。科学的なデータではないですが、実際に自分で受けてきた感覚では今回の記事であげた体験を実際にしている人たちも多いはずです。
転職や昇進に必要だから受けるという心持ではなく、こんなにいろいろなメリットがあるんだという気持ちで受けたほうがやる気にもつながり、結果もすぐについてくるのはないかと考えている今日この頃。
是非皆さんもTOEICで脳を活性化させてみませんか。