日本人のTOEIC平均スコアはおよそ570点~590点前後です。
就職活動の場合、600点あれば履歴書に書いても恥ずかしくないスコアといえるでしょう。社会人でも海外赴任ができる最低限のレベルが600点と言われています。
高校である程度しっかりと英語の勉強をしてきた人であれば、大学入学時には500点前後の得点が取れるほどの実力はあるはずです。英検でいうと英検2級レベルですね。
上記から、600点がまず第一の目指すべきステップといえます。
今回はTOEIC600点を確実に取るための勉強法をお伝えしたいと思います。
目次
TOEIC600点を取るための正答率
TOEICの満点スコアは990点です。そのうち、600点を取ることになりますので
単純計算で600÷990=60%となります。
はい、TOEICで600点を取るためには6割正解すればよいのです。
言い換えると、4割は不正解で構わないのです。
ちなみにTOEICはすべてマークシート形式です。Part2のみは3択ですが、それ以外のパートは4択問題です。
分からない問題があったとしても、消去法で解答を絞り込めば正答率が上がります。
全く分からない問題でも、塗りつぶせば4分の1もしくは3分の1で正解することができます。
ここまで聞くと、なんだ、なんとかなりそうと思いませんか?
TOEIC600点を取るためのコツは、すべての問題を解こうとするのではなく、絶対落としてはいけない問題を確実に正解することが必要なのです。
TOEIC600点を取るためのパート別攻略法
TOEICのスコア配分はリスニングで495点、リーディングで495点となっており、リスニングとリーディングが同じ割合になっています。
問題構成は、リスニングがPart1の写真描写問題、Part2の短文応答問題、Part3の会話問題、Part4のアナウンス問題、リーディングがPart5の文法問題、Part6の長文穴埋め問題、Part7の長文読解問題となっています。
TOEIC600点を取るためにはすべての問題を解く必要はありません。特にリーディングの問題については圧倒的に時間が足りないことを痛感するでしょう。Part7の最後20問~30問にはたどり着くことはできないので潔くあきらめましょう。
では、TOEIC600点を取るためにはどのような作戦で臨めばよいのか。
戦略は以下の通りです。
「TOEIC600点を取るためには、Part1とPart2とPart5だけに集中すべき」
TOEIC600点を目指すレンジの人は現状でTOEIC300点~500点の方がほとんどだと思います。
このレンジの人は、英語の基礎がまだグラグラなため、まずは地盤をじっくり固める必要があります。
基礎を固めるためには、なるべく短い英文を聞いて、読むというトレーニングが有効です。
Part1とPart2はリスニング問題ですが、1問の出題時間は10秒そこらです。
Part5の文法問題は1題20語前後の英文が出題されます。
リスニングもリーディングも、英文の内容がそこまで難しいわけではありません。使われる単語も限定されていますのでそれさえ押さえてしまえばあとはスピードの世界です。スピードを上げる前に正しいフォームを身に着けることが重要ですので、短い英文を確実に理解できるようにすることを徹底するようにしましょう。
※ちなみにPart3、Part4、Part6、Part7の対策を全くしなくていいと言っているわけではありません。ただ、Part1とPart2とPart5を正しく理解できるようになると、自動的にPart3、Part4、Part6、Part7で正解できる問題が増えてきますので安心してください。
TOEIC600点を取るための参考書
TOEIC600点を取るために必要な参考書を紹介します。あまり多くに手をつけずに、品質の高い参考書を何回も繰り返し繰り返し読み込むことで基礎固めをしましょう。
単語編
英語学習でまず一番最初に手をつけるべきこと。それは単語学習です。
単語については金のフレーズシリーズ、銀のフレーズを使用しましょう。
頻出の単語が掲載されていることと、実際にTOEICに出る形式での例文も合わせて掲載されているので、例文を覚えてしまえば自動的にTOEICの問題も解けるようになってしまうという超優秀な単語帳です。金のフレーズは、なんと2018年のAmazon年間書籍売上ランキングの総合部門で8位に輝いた実績もあります。
まずは迷わすこの金フレシリーズを使うことを強くおすすめします。
文法編
Part5対策の参考書は「文法特急シリーズ」をおすすめします。
Part5対策の参考書では、でる1000が有名ですが、でる1000は少し難度が高めなので、600点弱の点数が取れている方が使うほうがよいでしょう。
TOEIC300点~500点レベルであれば、文法特急で基礎固めしましょう。
文法特急のおすすめポイントは、文庫サイズで持ち運びがしやすいことと、1題が1ペース問題、1ページ解説という2ページ構成となっているので勉強がしやすいことです。
特急とついてるだけあって、通勤時のサラリーマンにも配慮された構成になっているのがうれしいですね。
問題集編
問題集は「TOEIC公式問題集」を使いましょう。
2018年12月現在、バージョン4まで問題集が出ていますが迷わず最新のピンク色のバージョン4を買いましょう。
公式問題集を使う理由は、実際の試験の時間配分と難易度に慣れるためです。
1冊に2つの模試が入っていますが、両方やるようにしましょう。
TOEIC公式問題集の詳しい使い方は以下の記事をご覧ください。
テクニック編
問題集までやれば基本は問題ないですが、確実に600点を取るためにはテクニック本も使用しておくことをおすすめします。テクニック本とは「TOEIC直前の技術」という本です。
時間配分やマークの付け方、リスニングの先読みの仕方といった、英語力はさておき、テクニックで試験攻略するための方法がふんだんに盛り込まれています。
試験一週間前は直前の技術でスコアアップのテクニックを学びましょう。
直前の技術の記事はこちらをご覧ください。
TOEIC600点を取るための勉強時間
TOEIC600点を取るためには、現在のスコアが300点だとすると300時間は必要となります。100点スコアを上げるのに100時間必要となる計算ですね。
一日3時間勉強するとして、1カ月でおよそ100時間。3か月で300時間となりますので、TOEIC300点の人が600点に到達するまで、300時間が必要となります。
もちろんバックグラウンドや得手不得手もありますので確実にこの時間かかるとは限りません。これよりも短くなる人もいますし、長くなってしまう人もいるかもしれません。ただ、この記事で上げた書籍はどれも秀逸のものばかりなので使い方を間違えずにしっかりと勉強を継続することができれば確実に目標を必達することができますのでご安心ください。
まとめ
今回はTOEIC600点を確実に突破するための勉強法をお伝えしました。
まず全体の4割は落としてもよいということで、少しは肩の荷が下りたのではないでしょうか。
TOEIC600点を取得できればほぼほぼ基礎は固まったようなものなので、あとは大量のインプットを繰り返していいけばぐんぐんとスコアアップしていくことができます。
また、本記事で上げた参考書だけを勉強していてもTOEICスコア900点に到達するのも全く不可ではないので、600点を突破した後も継続して本記事で取り上げた参考書を使うようにしてください。