今回から数回に渡り、TOEICの目標スコア別の勉強方法についてお伝えしたいと思います。初心者からTOEIC300点台の人がスコアを100点あげるのに必要な時間はおよそ50時間~100時間程度が予想されます。(人によりますがおよその感覚です。)
※以前の記事にスコアアップに必要な勉強時間の記事を上げていますので参考にしてください。
syoshinsyatoeic730oudou.hatenablog.com
対象と所要期間
- 対象=現在TOEIC300点台または英語初心者
- 期間=3カ月
- 1日の勉強時間=平均3時間
- 合計勉強時間=100時間
- 目標スコア=400点~500点
概要
まず、英語初心者の定義ですが、中学校と高校で英語は授業で習ってきてはいますが得意ではなく、平均・または苦手な人を意味します。テストや評価でも4割~6割の出来のイメージです。TOEICをまだ受験していない人でも、およそこのレベルだとTOEIC300点台であることが多いです。
典型的な「英語が苦手」のラインに属する方々です。
まずはこのレベルに属する人は、英語に対する苦手意識を取り除く必要があります。
英語を母国語にしていない私たちにとって、まず第一にすべきことは「語彙」を増やしていくことです。
いうまでもなく、ネイティブの人々は英語は生まれつきの周囲で話されてきていたため、自然に身についていきます。
しかし私たちは日本人として、日本語を会話する人々の中で生まれ育ってきたために
英語の語彙に接する機会が極めて低いのです。
語彙を知らなければもちろん会話も文章も理解できず、テストなどまともに受けられる状態ではありません。
しかしそんな状態でありながら、就職活動や転職活動、昇進試験に臨んでしまう方が多数いるのが現状です。
まずは、苦手意識を取り除くためには苦しくても語彙の増強が第一の関門なのです。
勉強法(英単語)
まずは語彙の増強に取り組みましょう。
TOEICに特化した英単語帳がよいため、第一に取り掛かるのは銀のフレーズをおすすめします。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
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中学レベルの基礎単語で、TOEICに頻出のものから掲載されています。
音声を聞きながら、フレーズ毎丸暗記していきましょう。
1日1頁などの勉強計画ではなく、1日200単語を目標に、毎日繰り返してください。
何回も繰り返し出会った単語ほど記憶の定着率が向上します。
※英単語の学習方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
syoshinsyatoeic730oudou.hatenablog.com
syoshinsyatoeic730oudou.hatenablog.com
勉強法(英文法)
銀のフレーズは3か月間欠かさずに毎日繰り返しましょう。
1カ月ほど経過すると、ほぼほぼ英単語、フレーズが定着していきます。
2カ月目からは英文法の学習に進んでいきましょう。
英文法の学習については以下のTOEIC TEST英文法 TARGET 600の使用をおすすめします。
TOEICに頻出な文法事項がコンパクトにまとめられています。
また、スコアターゲットは600となっていますが初心者からでも取り組める一冊となっています。
※TOEICの文法書のベストセラーであるでる1000は、TOEIC500点台スコアの人を対象としているのでこの段階で取り組むのはおすすめしません。
勉強法(総合対策)
全パート総合対策編としては以下の1冊をおすすめします。
Part1からPart7までの傾向、解き方、ポイントが丁寧まとめられています。
カラーであることとイラストが多用されているため、初心者の方でもしっかり取り組める構成になっています。

CD付・音声無料DL はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策
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勉強法(公式問題集)
上記の総合対策で一通りの解き方をマスターした上で公式問題集に取り組みましょう。
本ブログで何度も言及していますが、全くの英語初心者や英語苦手な方、TOEIC300点未満の方がいきなり公式問題集に取り組むと、自信喪失してしまう可能性が高いです。(実際私がそうでした)
まずは簡単な問題で一通り概要をつかんでから公式問題集に取り組むことを強くおすすめします。
※公式問題集の使い方は以下の記事を参考にしてください。
syoshinsyatoeic730oudou.hatenablog.com
ただし、初心者~TOEIC300点台のレベルの方は、みっちりと公式問題集を解きこなす必要性はあまりありません。
というのも、TOEICの問題の中には初級レベルの問題もあれば、上級レベルのものも含まれているため、TOEIC300点台レベルの人が理解しようにもどうしても分からない問題や英文が登場します。
その分からない部分に時間を割くことは得策ではないため、
ひとまず公式問題集で2セット時間を計って解いてみる
ということが重要です。本番前のリハーサルですね。これはやっているとやっていないでは大きく結果が変わってきますので必ず公式問題集で1度は自力で解いてみることを強くおすすめします。
まとめ
まずは初心者に方は、語彙の増強→文法の勉強→基礎レベルで総合対策→公式問題集にチャレンジという流れで勉強することをおすすめします。
このスコア帯の方は、現段階での苦手レベルが分かりづらい傾向があります。
ひとまずすべて解き切った上で、苦手分野を分析→苦手部分の強化をしていく戦略が必要になります。
苦手分野はTOEIC500点を超えたあたりから顕著にでてきますので、まずはその土台に立つまでは本記事に記載した勉強法を取り入れてみてください。
何はともあれ英単語、語彙、ボキャブラリーの増強が第一です。
基礎なくしては先に進んでも結局はもとに戻ってきてしまいますので時間をかけて何回も繰り返していきましょう。