今回はTOEICの最終目標スコアについてお伝えしたいと思います。
日本人のTOEIC平均スコアは570点~580点台となっています。
企業が新卒に求めるスコアが平均600点、英語重視や外資系に就職するのであれば730点のスコアは最低でも欲しいものです。
本ブログの目標はTOEIC730点と設定しています。
その理由は、TOEIC730点あればそれなりに英語を勉強してきた人というように見られることと、基礎的な力はついてきているので、後はTOEIC以外の勉強を中心(ビジネス英会話や英検)に英語と付き合っていくことができるからです。
TOEICの最終目標は900点
TOEIC730点前後までスコアがあがると、ではいったいどこまでスコアを伸ばしていけばいいのかと疑問に思う方もいるかもしれません。
勉強方法もある程度確立され、英語の勉強が楽しくなってくる時期ですので、TOEICをさらに極めていくか、もしくは洋書を読んだり、映画を字幕なしで見たりといろいろな道が見えてきてワクワクしてきます。
日常的に仕事で英語を使う方であれば、定期的にTOEICは受けておくことをお勧めします。
目安としては年に1回は受けましょう。
これは、TOEICの傾向として常に似たような問題が出続けるわけではなく、社会情勢やビジネスシーンの変化に伴ってTOEICの出題傾向も変わってくるからです。
特別な対策はしなくても仕事で日常的に英語を使用していれば、スコアは落ちるよりむしろ伸びていくのが普通です。
ただ、ノンネイティブの私たちにとっては、TOEIC対策なしで仕事の英語で伸ばせるスコアはせいぜい800点~900点までの間だと思っています。
TOEIC900点を超える勉強となると、ある程度テクニックや細かい知識も必要になってくるのも事実です。
私の会社でも、ノンネイティブの日本人で英語を使った仕事で活躍しているメンバーの平均スコアは800点台~900点前半が多い傾向があります。
スコアが高いことに越したことはありませんが、TOEICだけの勉強をして満点を目指すというのは筋トレでいうとジムでベンチプレスだけをひたすらし続けて100kg超えを目指しているようなものです。下半身が全く鍛えられません。
日本は英語ができない人が多いため、何かしらの指標に頼るしかなく、たまたまそれがTOEICという試験であるということです。
TOEICはあくまでもビジネスの基礎英語という位置づけで考えてください。
極端な話、英会話未経験の人でもテスト対策次第では満点をとることは可能なテストです。
趣味で満点を目指すというのであればそれは構いませんが、ビジネスで英語を日常的に使用する人であれば、最終目標は900点にとどめていくことで問題ありません。
ハイスコアであるがゆえのデメリット
先ほども述べましたが世の中には試験好きの人がたくさんおられるようで、TOEIC満点
を何度も取るような人もいます。
TOEICの試験レベルは、ネイティブの小学6年生であれば満点が取れるレベルといわれています。
ただ、日本人の英語が話せない採用側はそのことを分かっていません。
全くの英会話未経験でTOEIC990点スコア取ってしまう人もいると言いましたが、企業側はその人をネイティブと同じ扱いで過大評価してしまう可能性があります。
すると、ネイティブばかりの本当のグローバル案件にアサインされてしまう可能性もあるのです。
本当のアメリカ人、イギリス人、オーストラリア人のネイティブ英語力はTOEICでは測りきることはできません。
もしTOEICが990点以上あるのであれば、TOEIC5000点くらいがネイティブの感覚なんではないかと最近は思うようになりました。
そのくらい乖離があります。
高スコアを取ることは非常に素晴らしいことで誇っていい事柄ですが、就職面接時や転職面接時、ジョブのアサイン面談の時には、きちんと今までの英語使用歴などはきちんと伝えておくべきです。
まとめ
今回はTOEICの最終目標スコアについてお伝えしました。
高スコアがゆえに、慢心してしまう→結果、思わぬ過大評価を受けてしまい失敗に陥るというシーンを何度も見てきたため本記事を書きました。
TOEICはあくまでも英語力を測る指標の5個あるくらいのうちの1つくらいと考えていただいたほうがよいでしょう。
しかし、ビジネスシーンではTOEICで使用する語彙、表現、文章は本当にたくさん登場していきますので定期的に受験をしてビジネス英語の感覚を研ぎ澄ましていくことも非常に重要です。
私もTOEIC950点を超えてからも年に3~4回は受験するようにしていますが、スコアはこの前後を行き来しています。
苦手分野も把握しており、その苦手分野を克服しない限り満点を取ることはできないのだろうな、ということはきちんと理解しています。(オーストラリア人のリスニングパートが大の苦手です。)