今回はリーディングの本題に入っていきたいと思います。
といってもまだPart7には入りません。
Part7の前にやるべきこと
ここまででTOEICのPart1,Part2,Part3,Part4,Part5,Part6の勉強方法をご紹介してきました。
Part7は分量も多く難解な問題も多数あります。
それを正確に素早く読み解く力が必要になってきます。
問題をたくさん解けば早くなるよという意見もありますが、私はそうは思いません。
正しい読み方をしたうえで大量の読書をすることで正答率があがっていくのです。
では、ここでいう正しい読み方とはどういうことでしょうか。
文法の勉強方法の記事で、英語は語順の言語だということをお伝えしました。
ひとつの文には必ずSVがなければいけないというルールですね。
しかし、現代英語では、SVが省略されていたり、倒置が起こったりして英文の構造を読み解くのが難しい場合が多々あります。
TOEICを超えて、英字新聞や英語雑誌、小説を読むようになるとその意味が非常に分かるようになると思います。
英文法は英文法でしっかりとルールを理解する必要がありますが、文章となると、文と文のつなぎ、段落と段落の関係性、言い換え、結論が抽象的に書かれていてなんのことか分からない、そんなことが起きてきます。Part7も難化の傾向があり、その類を免れません。
長文読解が苦手な人は、Part7に入る前にまずは正しい英文の読み方を理解するように努めてください。
おすすめの参考書を難易度順に並べていきますが、TOEIC730点レベルであれば最初の1冊のみマスターすれば事足りるでしょう。もっと高いレベルを目指す方は、以降の参考書もマスターしてみてください。
おすすめの参考書(初級編)
大学受験用の参考書になりますが、英文読解するうえで重要なポイントを100個にまとめ、100語程度の英文の出題→和訳→説明という構成になっています。
すべての英文に対してSVOCの構造が明確化されているので、英語の読み方がクリアになります。CDもついているので、まずは英文を聞いて内容を推測します。その後、英文を見ながら和訳をしてしっかりと理解できているかの答え合わせをします。
あとは音読を何度も繰り返して自分の知識にしてください。
1冊こなせば読めない英文はほぼない状態にになります。
おすすめの参考書(中級編)
中級編は、1993年出版のベストセラー、代ゼミの人気講師だった西きょうじ先生執筆の読解本です。ポレポレと、かわいらしい名前すが中身は本格派です。
100~200語程度の英文があり、内容把握をするという構成です。
中盤から後半に進むにつれ難易度がどんどん高くなっていきますので途中で嫌になってしまうかもしれませんが、根気よく続けてみてください。
音声CDがないのが少し難点ですが、それを上回るパフォーマンスを秘めている書籍です。
おすすめの参考書(上級編)
最後に紹介するのは、英文読解の透視図です。
これも1994年発売の伝統ある参考書です。
英文読解についていえば、この本をマスターすればどの英文にも通用する力がつくでしょう。東大や京大などの超難関大の受験生がよく使っているようですが、社会人でも充分役立つ内容です。
ただし、英語があまり得意ではない人がいきなりこの参考書からスタートすると、かなりしんどいと思うので、上記の基礎英文orポレポレを一周回してからチャレンジすることをお勧めします。
まとめ
上記で紹介したいずれかの参考書をマスターすることで英文の読み方の正確性が非常に増します。
Part7で構造が分からない英文はなくなると思います。
少なくとも私は基礎英文→ポレポレの半分までいったところでTOEIC900突破しましたが、Part7は9割9分正解できるようになりました。
ただ、英字新聞レベルになると構文が把握できなくいものも多々あったので、最終的には英文読解の透視図で仕上げをしました。
もう一度言いますが、あくまでもTOEIC730点を目指すのであれば、最初の1冊目、基礎英文解釈のみをやれば全く問題ありません。