今回のトピックは英文法についてです。
英文法の必要性
英文法と聞くと、途端に拒否反応を示したり、英文法ばかりやってるから日本人は英語ができないんだ、などと思っている人は少なからずいると思います。
しかし、英語に限らず、言語に必要な主要な要素は、単語と文法です。
単語は言葉の意味を体現し、文法は単語をつなぎ合わせて意味を作るルールとなります。
文法を学ばずに英語ができるようになることは絶対にあり得ません。
これは、逆をかえせば文法ができるようになると英語ができるようになるということです。
特に英語は文法に非常に厳しい言語となります。ちょっと一例を出します。
私は彼女に本をあげました。
→これを英語でいうとなんていうかわかりますか?
はい、I gave her a book.です。
日本語であれば、
- 私は 本を 彼女に あげました
- 本を 彼女に 私は あげました
- あげました。私は 本を 彼女に
というように、細かい文節で区切って文章を入れ替えても意味は通じます。内容的にも間違っていないですね。
ただ、英語の場合
- Gave I a book her
- Her a book gave I
- her gave I a book
これ全部アウトです・・・笑。もうなんのことか分からないですね。
そうなのです。英語は、1文の中には主語と述語が必ずあり、主語→述語の順に並べられ、主語は省略できない(例外はもちろんあり)という厳密なルールがあります。
これを崩すことはできません。もう一度いいますが、ルールが厳密に定まっているので、それさえマスターしてしまえば一気にブレイクスルーできるのです。
日本人の英語教育は中学校から始まります。このブログに訪れたみなさんも、おおよそ中学校からはじめたのではないでしょうか。
ちまたには大量に文法書が売られていますが、TOEICに出てくる文法事項は限定的なものです。大学受験時のように、重箱の隅をつつくような問題は出題されません。
TOEICに出てくる単元はざっと以下の通りです。
- 品詞問題
- 動詞問題
- 前置詞、接続詞問題
- 代名詞問題
- 関係詞問題
- 比較問題
はい、大体こんなところでしょうか。
学校英語でおなじみの時制、冠詞、熟語表現の単元はほぼ出てきません。
なぜなら、解釈のしようによっては正解が複数に割れる可能性があるため、出題されないんですね。ただ、もちろんこれはTOEICのPart5の文法セクションに限った話です。
もちろんpart7の長文読解の正解の根拠に時制があったり、熟語表現があったりはします。
なので全く対策しなくていい、というわけではなありません。
前置きが長くなってしまいましたが、どうせいずれ必要になるのであれば、事前に文法事項を網羅した参考書から始めたほうがよいということです。
おすすめの参考書(初級編)・・・TOEIC200点~500点あたり
英語が苦手な人、英語からしばらく遠ざかってやり直ししたい人にとって
おすすめの参考書を紹介します。
①中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本
名前の通り、中学校3年間の内容を1冊でまとめた本になります。
こちらもHUMMERこと濱崎潤之輔先生が執筆された参考書になります。
この本のよいところは、2点あります。
- シンプルな例文でまとめられている
- イラストが多用されている
たまに、例文の単語レベルが難しすぎて、それだけで嫌気がさしてしまう場合があります。ただ、本当に基礎的な単語で構成されているのでストレスなく進めることができます。
また、イラストが多用されているので、文章だけでなくイメージで記憶にしっかりと染みつけることができます。
②TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点
次に紹介するのが、この本です。こちらも小石先生という有名なTOEIC講師の方が執筆された本となります。
これは中学英文法レベルを中心に、TOEICの文法問題形式で問題を解いていくという形式の参考書になっています。
①の中学英文法をやった上で、この参考書に取り組むことで段階的に知識がTOEICに特化したものに洗練されていきます。
おすすめの参考書(中級編)・・・TOEIC500点以上
①TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
TOEIC500点前後のスコアを持っている人で、大量に問題をこなしたい人には必須のテキストです。
通称でる1000(でるせん)。実際は1049問ありますが笑
これはTOEIC界の超有名講師、あの金フレの著書でもあるTEX加藤先生が執筆された渾身の一作です。
TOEICに出る文法事項と1章~7章に分けて文法事項のまとめ→トレーニング問題→実践問題の構成で書かれています。
最後にはセット模試ということで本番形式と同様、1セット30問の文法問題が合計で13セットもあります。
この本をすべてマスターすれば、part5ほぼ満点間違いなしといった傑作です。
しかし、難易度の高い問題も多数含まれているため、文法に苦手意識を持つ人は初級編で紹介した参考書をマスターしてからとりかかりましょう。
私もこの本を10周以上行ったおかげで文法セクション満点をとることができました。
この本のよいところ
- 圧倒的な問題数!!
- 1049問がランダムに並んだ別冊あり。
- 音声DLあり
- 動画講義あり
いたりれつくせりの参考書です。あまりにもはまってしまったため、音声を聞きながら全問ディクテーションをしたところ、リスニングセクションも大幅にスコアアップしました。
最後の「動画講義あり」の部分ですが、YoutubeでHarukaさんという方が有志で
講義動画をアップしてくれています。とても丁寧に説明してくださっているのと、ゆるく楽しく学べると思います。
②1駅1題 新TOEIC TESTO文法特急
でる1000だとボリュームがありすぎてやりきれないという人は、こちらの文法特急もおすすめします。
これも超有名な参考書ですね。2ページで一題、一回答の構成になっているため、持ち歩きで勉強する際にはコンパクトでよいですね。
また、答えにいたるプロセスまで丁寧に解説されているため、力がぐんぐんつくことが実感できるでしょう。この本には続編がありますのでこの本をマスターしたら以下の③の参考書もチャレンジしましょう。
②1駅1題 新TOEIC TESTO文法特急2 急所アタック編
まとめ
まずは、中学英文法で基礎を固めてから、TOEICに特化した参考書に取り組むことをおすすめします。
でる1000、文法特急どちらも非常にやりがいがありますよ。
TOEIC文法の本は本当に非常に多くの種類があります。
管理人の私も実はこれ以外にも何冊もやりこんるものもたくさんあります。(笑)
ちょっとした文法オタクになっていますね。
あくまでもこの記事ではTOEIC730点を突破する観点で紹介していますので、それ以外のおすすめ文法書はまたの機会にご紹介したいと思います。